2017年11月15日(水)、アジア・カルチュラル・カウンシルは、ロックフェラー家の第5世代と第6世代の会を対象に、”アートと会話の夕べ”を開催しました。この親密な集まり-18歳から40歳までの家族を対象とした「次世代」のイベント-では、著名なアーティストで2011年ACCアルムナイの大山エンリコ・イサム氏の作品が紹介されました。大山氏は、アクション・ペインターとしての活動、グラフィティ・アートの影響、ACCフェローシップの影響などについて話しました。
2011年、大山氏はACCフェローシップを通し、東京からグラフィティ発祥の地ニューヨークへ赴きました。この経験により、グラフィティやストリートアートを文化的・歴史的な文脈の中で探求し、現代のシーンで活躍するアーティストやキュレーターとの交流を深めることができました。また、ブルックリンのPointB Worklodgeでのレジデンスプログラムに参加し、大規模なペインティングを制作するスペースを与えられたことが、現在の彼の活動の決定的な要素となっています。「次世代」のゲストは、大規模なアクション・ペインティングを描く大山氏の姿を間近で見ることができました。スプレーペイントとインク、筆、バブルラップを駆使した大山さんのエネルギッシュな筆致は、キャンバスや壁、そして大山さん自身に痕跡を残していきました。
アダム・グローワルド、ウェンディ・オニール、ミホ・ウォルシュ
その後のディスカッションでは、大山氏とゲストとの間で活発な質疑応答が行われました。ACC理事長のウェンディ・オニール氏、ご息女のセレーナ・ワン氏、姪御のレベッカ・ブロデリック氏とフィービー・オニール氏、元ACC理事のスティーブン・ロックフェラー氏のご子息スティーブン・ロックフェラー・ジュニア氏、孫のスティーブン・ロックフェラー三世、また、ACC理事のキャロル・ラトレイさんなど、ロックフェラー家とACCのコミュニティのメンバーが出席しました。
セレーナ・ワン氏、御母様のウェンディ・オニール氏、フィービー・オニール氏
ロックフェラー家第5・6世代の会会長のアダム・グローワルド氏とACCエグゼクティブ・ディレクターのミホ・ウォルシュ氏は、ジョン・D・ロックフェラー三世のレガシーである文化交流を継続することの重要性を再確認しました。50年以上前に設立されたACCは、アジアと米国のアーティストや専門家の才能を育む文化交流を通じて、国際的な対話、理解、尊敬を促進することを使命としています。このような交流から生まれたのが、ACCのアルムナイやグランティ、友人たちのグローバルなネットワークであり、大山氏や「次世代」の参加者は皆その一員なのです。ウォルシュ氏は、「芸術と文化交流に情熱を燃やしている、このような思慮深いリーダーたちに出会えたことに感銘を受けました。ジョン・D・ロックフェラー三世は先見の明のある財団創設者であり、ロックフェラー家の継続的な関わりは彼の重要な使命を遂行するために不可欠です。」と述べました。アジアン・カルチュラル・カウンシルについての詳細は、asianculturalcouncil.orgをご覧ください。