SHIMURAbrosは、シムラユカとケンタロウ姉弟による映画作家、現代美術家ユニットであり、映画、映像作品に加え、光や光学ガラスを用いた彫刻作品やインスタレーションも手がけています。今回の2ヶ月間のフェローシップでは、サンフランシスコを中心に米国にて、日本国憲法の人権条項の起草に寄与したベアテ・シロタ・ゴードンに関するリサーチを行い、彼女の歴史や洞察、また近年の作品で取り組んでいる戦争や難民問題について理解を深めることを目的としています。また、現地の人々との交流を通して生きた物語を収集し、ベアテ・シロタ・ゴードンと現代の日本社会における女性との繋がりに焦点をあてた新たな物語を紡いでいくことを目指します。
プロフィール
SHIMURAbrosはユカ(多摩美術大学卒後、英国セントラル・セント・マーチンズ大学院にて修士号を取得)とケンタロウ(東京工芸大学 映像学科卒)による姉弟ユニット。平成21年度文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞。その後カンヌ及びベルリン国際映画祭での上映をはじめ、日本国内外の美術館や芸術祭で作品の展示を行う。近年は恵比寿映像祭への出品や、NTU CCA Singaporeのレジデンスプログラム参加など、活動の場を広げている。2017年にArtReview Asia誌のA Future Greatsに選ばれる。平成26年度ポーラ美術振興財団在外研究助成を得て拠点をベルリンに移し、現在はオラファー・エリアソンのスタジオに研究員として在籍し活動している。