ナンディタ・ナイールさんは、テキスタイル、デジタルファブリケーション、バイオファブリケーションの分野で活動するインド出身のイノベーターであり、デザイン研究者です。伝統的な職人技と最新技術を融合させ、環境問題に取り組みながら、持続可能な暮らしの促進を目指しています。今回のフェローシップでは、沖縄の伝統的な織物技術、模様、素材、そして沖縄の織物における重要な要素であるリズミカルな身体の動きに焦点を当て、読谷山花織、首里織、喜如嘉芭蕉布の3つの織物を調査・記録します。さらに、沖縄独自の染色技法である琉球紅型についても研究を行い、これらの伝統工芸を継承し、実践している沖縄の職人や織り手、文化の専門家との協働を目指しています。
プロフィール
エンジニアリングを学んだ後、執筆および編集の仕事に携わり、デザインリサーチとドキュメンテーションに独自の視点をもたらしています。2012年に自身のデザインスタジオSoul Sanchiを創設し、持続可能なデザインと少量生産のためのテクノロジーを用いて職人たちを支えています。代表的なプロジェクトに、カタルーニャ高等建築研究所で開発したバイオ素材に関する取り組み「Pola」、手工芸の記録・保存をテーマとした「Weaving Futures」や「GAWA」など。作品は世界各地で展示され、数々の賞を受賞しています。ラジーヴ・サークル・フェローシップ、英国王立工学アカデミー・リーダーズ・イン・イノベーション・フェローシップ受賞。