マエダ・キミさんが、日本で約6ヶ月のフェローシップを開始しました。マエダさんはアメリカと日本を拠点に活動する日系アメリカ人の舞台芸術家で、砂絵や影絵、またパペットやオブジェクトシアターを用いて個人的なストーリーと現代社会におけるグローバルなテーマを結びつけるパフォーマンス作品を発表しています。今回のフェローシップでは、マエダさんの家族の出身地である島根県浜田市のとある空き家を主役および舞台とするプロジェクト「一憶ハウス」のリサーチ、オーラルヒストリーの収集、また将来的なインスタレーションとパフォーマンス上演のための調査を行います。時間とともに朽ちていく作品を通し、記憶、人と物や空間との関わり、過疎化する地方コミュニティというグローバルな傾向について考察します。
プロフィール
米国サウスカロライナ州と島根県浜田市を拠点とする日系アメリカ人の舞台芸術家。
米国ウィリアムズ大学で視覚芸術、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校とサウスカロライナ大学で舞台美術を学ぶ。砂絵と影絵を用い、記憶、家、複数の文化に根ざした自己をテーマにした作品「エフェメラ (はかないもの)三部作」は、2017年にニューヨーク・ドラマデスク賞にノミネート。 2015年、ジャスパー・マガジン視覚芸術家賞、2005年、米国劇場技術協会舞台美術部門のローズ・ブランド賞を受賞。他に、クリエイティブ・キャピタル助成(2023年)、日米友好基金フェローシップ(2017年)受賞など。