北京を拠点にキュレーター、ライター、研究者として活動するジア・リさんは、これまで中国の近年のフェミニストアートの動向を紹介した「Genders Engender」展、都市空間へのアートの介入をテーマとした「Other Lives of the Alternative Spaces」展、生態学的、空間的正義を扱った「A Geography of Resistance」展などを手掛けました。近年は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート、アートにおけるアクティヴィスム、倫理、美学、社会正義の交差、空間の政治学、現代のアナキズム、社会運動等をテーマとするキュレーション、リサーチを行っています。今回の約3ヶ月の滞在では、日本の1990年代以降のソーシャリー・エンゲイジド・アートや地域アートプロジェクトの理論と実践を調査研究し、日中間の将来的なコラボーレーションや国際間プロジェクトを視野に、アーティストやキュレーター、美術評論家、専門家らとの対話を予定しています。

 

プロフィール
北京を拠点とするインディペンデント・キュレーター、ライター、研究者。
2015年から2020年まで、北京の泰康空間(Taikang Space)にてシニアキュレーター、2012年から2015年まで、ペースギャラリー北京にてアソシエイトディレクターを務める。Artforum Online, LEAP and Randianに定期的に寄稿。美術評論、エッセイ、研究報告等を多数発表している。2017年、第1回ヒュンダイ・ブルー賞(中国で活躍する若手キュレーターを表彰)受賞。2019年、国際交流基金による「日中キュレーター交流 シンポジウム」に招聘され登壇。