森円花さん(ACC 2023)が、ニューヨークにて約4ヶ月のフェローシップを開始しました。森さんは、西洋のクラシック音楽から発展したコンテンポラリーミュージックに、自身のルーツである日本の精神を織り込み、新たなコンテンポラリーミュージックを創造しています。また、クラシック音楽の可能性を広げるため、ビジュアルアート、彫刻、舞踏、演劇、日本の伝統芸術といった他ジャンルとのコラボレーションにも積極的に取り組み、企画を制作しています。今回の滞在を通して、異文化交流による新しい作曲語法の発見とともに、多様な分野の芸術家とのネットワーク構築やコンテンポラリーミュージックとの革新的なコラボレーション、あらゆる境界を越えた協働の場の創造を目指します。

 

プロフィール

桐朋学園にて三瀬和朗氏に師事。20歳で第83回日本音楽コンクール(管弦楽)2位受賞。受賞作品を機に一柳慧に発掘され、一柳慧コンテンポラリー賞を史上最年少で受賞。代表作としてサントリーホール委嘱作品「二重協奏曲ヤーヌス」、本條秀慈郎委嘱作品邦楽器のための「三番叟」や中国の伝統楽器二胡のための「モノローグ」など。神奈川芸術財団企画にて俳優の白井晃氏と音楽と映像の融合作品を制作、彫刻家小清水漸氏と東京画廊+BTAPにてコラボレーションするなど活動は多岐にわたる。著作権の多様化のためMORIMUSICOFFICEを設立。2017年~2022年桐朋学園非常勤講師。