トム・ハールさん(ACC 1985)の写真展「ニューヨークの日本人アーティスト-1971」がLaboratory of Art and Form (京都)で開催されます。
ハールさんは1968年にハワイ大学でデザインの修士号を取得後、ニューヨークでフリーランスの写真家として活動を開始。日本で生まれ育ったことから日本文化に親しみ、日本語も堪能でした。やがて彼は、アートシーンに挑戦するためにニューヨークを訪れ、アートギャラリーで作品を展示する多くの日本人アーティストたちと親しくなりました。ハールさんは、ニューヨークの日本人アーティストのライフスタイルに親しみを覚えつつも、ほとんどの場合、とても刺激的でした。このことがきっかけとなり、彼は1971年にフォト・エッセイに取り組むことになりました。
1970年代初頭のニューヨークは、とても刺激的でした。特に多くのアーティストが住んでいたロウアー・マンハッタンが刺激的で、重要なギャラリーが移転してきたソーホーや、ウェストベスというアーティストたちのコミュニティは、まだ黎明期でした。アート界がエネルギッシュな熱気に包まれていた時期で、ハールさんは「私が会った日本人アーティストはみな、偉大な芸術活動に深く関わっているように見えました」と回想しています。