小谷元彦さん(2011年グランティ)が「幽体の知覚」展の成果を対象とした、平成23年度(第62回)芸術選奨文部科学大臣賞、新人賞を受賞されました。

受賞理由
現代人がそこはかとなく感じている不安や怖れなどを、気配として捉え、顕在化するという主題に小谷元彦氏は取り組んでいる。平成12年に入って活発な表現活動を見せている同氏の創作の集大成ともいえる展覧会が国内の4美術館で平成22年から24年まで開催され、若い人々の間に強い共感の波動を生んだ。「幽体の知覚」と題されるこの展覧会で、氏は写真、映像など多様なメディアを駆使した作品のそれぞれから観る人が強いインパクトを受けることを期し、それに成功している。伝統的な彫刻を学んだ造形力を基礎に潜在意識や心理のひだに切り込んでいく力量と思索の方向に期待が寄せられる。

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http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/geijutsusensyo_120313.pdf